岐阜高専祭・専門展のふりかえり
10/26から27にかけて我らが岐阜高専では年に一度の高専祭がありました。4年生は今までの集大成(?)として、技術力の総合格闘技である専門展というものを岐阜高専の5学科対抗でやります。
今年の専門展では、私の所属する電子制御工学科が全4部門において1位と賞を総なめすることができました。うれしい。今度一万四千円分のお菓子が贈呈されるらしい。
この規模のプロジェクトになると、一人や二人技術力が高い人がいるだけでなんとかなるようなものでもないので、クラス内のチームワークが試されます。私は今回は副リーダーとしてこの専門展準備に4月から従事したのですが、その時に意識したことや立ち回りをせっかくなので記しておこうと思います。(俺のおかげだ!みたいなことを言いたいわけでは全くないです。)
展示内容
3Dペン
私は主にこの3Dペンの班で活動していました。ペン先に赤外線LEDがついていて、それを双方向からカメラでトラッキングすることで、三次元空間に絵をかけて面白いね!っていう展示です。
自作ドローン
別班ですが、緊急デバッグ担当として自作ドローンの方にも足を突っ込んでいました。この班は設計も制御も凄いので是非見てください。
ドローン飛んだ!!!! pic.twitter.com/iWsKe5mXuq
— Ditel (@Ditel252) October 29, 2024
デジタルファッション
Unityと画像処理を使って、カメラの前に立つと色々な服を試着できる展示です。手足の動きやサイズ変更にも対応します。ファミチキみたいな服を着れます。
3Dペンの開発
3Dペンを開発する時に気をつけたのは、周りの進捗をうまく取り込んで完成品に持っていくことでした。もちろん修正を入れたりすることはありましたが、全て私が主導権を握ってしまうとメンバーもつまらなくなってしまうと思ったので、できるだけ原型のままデプロイできるような体制づくりを心がけました。
過去にプログラムを任せっきりにした結果、結局うまく動かずセミコロンだけ残して全部消して自分が書き直すという最悪な出来事があったので、今回はその反省として、こまめにレビューして品質を保ちつつ、メンバーにコードの大部分にコミットしてもらえる体制を整えました。
また、作るものの方向性を考える時にも、ただの技術の塊ではなく作品としてうまくまとめることを特に気をつけました。これは私が、ただ技術力が高いだけでは良いものとは言えず、技術力を価値に変換する何かが必要だと思っているためです。具体的には3Dに絵を描けるだけでなく、その先の表示や音響効果、プレゼンテーションや丁寧な解説などを通して来場者に価値として感じていただけるように力を入れました。
プレゼンテーション資料も技術解説ばかりとならないようにかなりレベル感は気をつけました。一回耳の聞こえない方が来場された(隣の人と手話をしていて気づいた)のですが、その方にもちゃんと操作方法や作品の要点がうまく伝わったのはとても嬉しかったです。時間をかけて資料作りをしてよかったなと思いました。
詳細なプロジェクトの内容やコードはこちらのGitHub Organizationからご覧いただけます。
立ち回り
なんか落ち込まない役
開発してるとどうしてもうまくいかなかったり、締め切りが迫ってってきて心に余裕がなくなることがあると思います。
ただ、このような時に落ち込みまくってたらそれこそ開発がうまくいかなくなるので、自分だけはなんか常に楽しんで開発してる人の役をやってました。メンタル戦略です。
大会前日にマイコン基板全部焼いたり、世界大会で予備在庫枯渇したりした経験がある人はなかなかいないと思うので、これは経験がすごく生きたなと思っています。あんまり理想ではないですが、苦しい経験をしたことがあると、イライラの許容バッファが上がっていく側面は確かにあると思います。
常に手が空いてる人
特に自作ドローン班はかなり大掛かりなチャレンジということで、大きい目標に向けて長い期間をかけて頑張っている人がいる状況でした。対して、私は細かいタスクを速攻で片付けまくり、ほぼ常にタスクを投げても大丈夫な状態な人を目指しました。常に作業してるけど、常に作業を投げれる人を目標にしていました。
これのおかげで、何かぶっ壊れた時に冷静に緊急対応やデバッグに駆け付けられたり、単純作業(半田付け、圧着等)タスクを他の班から請け負ったりすることができたので良い立ち回りだったと思います。
こっそりレビュー
グループチャット上に流れてきたコードやドキュメントを時間が空いている時にレビューしました。一人だけで誤字脱字やバグを0にすることは正直難しい側面があるので、自班・他班かかわらずレビューをして修正提案を出したりしました。
飛脚
疲弊している人の代わりに部品調達をしに行ったりしました。朝9:00から開発を始めるために、朝8:00から開いているホームセンターまで自転車を走らせて結束バンドを購入したりしました。ただの部品調達だけでなく、自分も朝からリフレッシュできたりしたので楽しかったです。
終わりに
総合的にクラス全員の力が発揮された良い専門展になったと思います。特に私たちのクラスは、ただの指示待ち人間的な人がいないことや、仲悪くならずに開発を進められたことはとても誇れることだと思います。自分も反省すべきポイントはありますが、まぁ優勝したのでチャラですね。(←?)
では4年電子制御工学科のみなさん、専門展お疲れ様でした!!!
追伸:焼肉うまかった。また行こうね。
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